MIIKUマスターコースに参加して(味育とは)

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味育。食育は良く聞きますが味育とは何か、そんなことを考えながら日本味育協会が主催するMIIKU マスターコースへ参加してきました。

まず冒頭に協会の代表である宮川さんから、ご自身がアレルギーのある子供を持ち、十数年間ひたすら「無添加・手作り」に徹する日々を過ごしていたこと。子供のアレルギーの原因が親の食生活によって大きく影響をしていたことを知り、食に対する無知さを強く後悔されたことをお話ししてくださいました。

自分自身も普段から添加物の摂取をできる限り減らそうと思って生活をしているのですが、このお話を聞いてやはり自分の身体は「自分が食べてきたものでしか作られない」ということを改めて認識することとなりました。

そして、何を選んで食べれば自分と家族が健康に過ごせるか?

そのためには味覚が持つ役割や素材を見分ける知識・能力を身につけること、つまり「味覚の育成教育(味育)」を通して健康的な生活を手に入れることができるとわかりました。

味育に参加して(1日目)

1日目の授業は「おいしさ」と基本の5味をもとにした「味覚の原理」を知ることから始まりました。おいしいと漠然と思っていたことが実は様々な要素が組み合わさっていること、5感を通したおいしさとは何かということが分かり、食事を摂る際おいしい理由を考えるようになりました。

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おいしい理由を勉強した後は、参加者全員で自分の味覚(塩味・甘味・酸味・苦味・旨味)の個性を知るための実験をしました。実験内容は味の付いた液体5種+無味の液体5種の中からそれぞれ5味を当ててみるという検査。私は残念ながら当たったのは2種類…なかには全て当てている方も2~3名いらっしゃいました(すごい)。

1日目の最後は味の決め手となる基本の調味料(塩・砂糖・酢・鰹節・昆布・醤油・味噌・味醂)の性質と特徴を学びました。一般的にみかけるものからこだわりのものまで、実際にテイスティングを通して「味を調える」ための基礎的な知識を勉強しました。数多くの調味料が中からきちんと特徴を知って選んで使い分けていますか?この講座をうけたことにより見る目が変わり、丁寧に作られた質の良い調味料を選んで買うようになりました。

初日だけでもかなりの知識を得られ、すぐにでも人に話したくなり、家に帰ってから資料を片手に家族へ話しました。

味育に参加して(2日目)

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2日目の授業は築地の正門前へ集合。今日の授業は築地の場内市場の見学です。案内してくださったのは、「魚河岸三代目千秋」「魚河岸三代目千秋はなれ」店主の小川貢一さん。なかなか入れない築地市場内を、しかもプロフェッショナルが直々にご案内してくださるのは滅多にない機会です。世界的な魚市場の熱気を感じ、実際に魚を見ながら受ける説明はとても勉強になりました。また、昆布商の吹田商店さんでは産地の違いによる昆布出汁の味比べもして初日の“座学”+“実際に味わうこと”で昆布の味の違いを深く理解することができました。

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昼食は、「魚河岸三代目千秋はなれ」で小川さんの話を聞きながら魚料理を堪能し、午後からは再び座学の開始です。

初日に続き、基本の調味料である油脂についての特徴を習い、調味料に関しての基本的な知識を全て学習。それらを踏まえて最後はおいしいレシピをつくるためのおいしさのセオリーの授業でした。何をどう組み合わせることで「おいしい」と感じることができるか、体験ではなく、確実においしいものを作るための構築法(メニュープランニング・食材の相性・調理技術)を知り、今すぐに役立つことを勉強することができました。

最後は参加者全員、修了証をうけとり2日間のレッスンは終了しました。

MIIKUマスターコースの受講を終えて

明日、半年後、1年後、5年後、10年後の自分と家族の健康のために、「今すぐ何ができるか」を2日間通して勉強できました。

人間ってとても強いです。ちょっとやそっと良くないものを食べても平気で過ごすことができる生き物です。しかし、日々の生活の中で徐々に徐々に、身体に変化として現われてきます。

全ての人が毎日の食生活にちょっとだけ気を使うことで、未来の健康につながる。それが味育マスター講座に参加した感想です。皆さんも是非、参加されてはいかがでしょうか。